千葉県内、南部を中心にまだま停電など続いてるとのことで……
台風が直撃した当初は、友人からの連絡でその状況を知ったくらいで、ここ数日、やっと全国ネットのニュースでも細かくその全容が報道されてはじめました。
乳幼児を育てる県内の友人も多いため、物資不足など心配です。
(少しずつ涼しくなってくれるといいけど)
さて、以前、私がいま一番「この味……!」と思う、尊敬する料理人の方から「納豆汁」なるものの作り方を教えてもらい、その美味しさにハマり、2日連続炊いてしまいました。
納豆汁はただ単に味噌汁に納豆を入れるだけでなく(私は当初そう思っていた……笑)
れっきとした東北、北関東地方の郷土料理。
納豆を味噌汁に入れることで、汁がとろっとして冷めにくく、冷えた身体を温め風邪予防にもうれしい、寒い地方ならではの冬の家庭料理なんだそう〜理にかなってる!
納豆汁に使われる納豆は、ひきわり(もしくはすり鉢ですり潰す)なのですが、東北地方では、スーパーの売り場でも、西側の地域に比べ、このひきわり納豆の割合が多いのです。
納豆を作る際、大豆に納豆菌をつけて発酵させていく過程で、大豆をより細かくし、ひきわりの状態で納豆菌をつけた方が発酵しやすくなるそうで、寒くて発酵しにくい東北地方ならではの、先人の知恵とか、その意味に、なるほど〜と納得。
その背景とかを知ると、よりいっそう、しみじみ美味しさを感じる気がします。
個人的には、納豆はもちろん、根菜やきのことか具だくさんでこれ一杯でいろんな栄養素が一度にとれる!ので、こりゃいい、と。
偏食気味のお子(2歳)にはもってこい……!と。
そして、そして、個人的に嬉しいのが妊娠高血圧症予備軍(今回はまだ平常値……)な妊婦には、納豆のコク・旨味のおかげで、使う味噌の量も減らせること。
教えてもらったその料理人の方は
「こんなに栄養価抜群で、おいしい郷土料理が残っていかないのはだめ」と仰っていたんだけど、ほんとうにその通りだな〜と思います。
根菜やら納豆のコクやらいろんな出汁が汁にしみ出ていて、ほんとうにおいしい……。
新しい郷土料理に出会って、もうそのおいしさはもちろん、栄養価、背景のストーリーや日本人に馴染み深い発酵食品の魅力に、改めて開眼してしまったのでした。
しばらく納豆汁の日は続きそうな我が家です(家族は飽きたかな……飽きたといわれるまで、笑)。