今日は珍しく、「インタビューを受ける側」という経験をさせてもらった。
つらつらと、主に今の暮らしやしごとまわりのことを話させてもらったのだけど、人に話すことで私自身、気づいたことがたくさんあった。
自分でも意外で印象的だったのは、「自分のコトを書いたり発信していく方が楽なタイプなのかもしれない」いうこと。
会社員時代を含めて、これまでもっとも馴染みのある編集者というしごとは基本、人と人の間に立ってあれこれ調整したり、段取りしたりということが主だ。つまり裏方。
でも、自分のコトを発信していくということは「表のしごと」になる。
え?私が?表のしごと?
ふと、思い出したことがある。
かつて自分の星読みをしてもらった、つまりホロスコープを見てもらったときに、しごとの方向性について「自分自身を表現、自己表現していくことが能力を最大限発揮できる」と言われていたことを。
そうなの?ごくごく平凡に暮らしている私が自己表現……???
インタビューの中では学生時代に音楽、バンドをやっていたことにも話が及んだ。
そもそも、私はなぜ数あるスポーツや芸術などの活動の中から「音楽」を選びとっていたんだろう。
自己表現がしたかったから?スポットライトを浴びたいから?「向こう側」の人になりたかったから?仲間とのものづくりが楽しいから?
でも元来、小学生の担任から通勤簿に「内向的」と書かれるほど内気な性格だったはず……。
このあたり、もう少し何か、本当の自分の奥底にある欲求が見えてきそうで深堀してみる必要がありそうだ。
一方で、自分がインタビューをするときに、自己表現をしている人、ものづくりをしている人の話を聞くことはほんとうに楽しい。いつい前のめりで「それで?それで?」と聞いてしまう。
だから、そういう0→1を創る人たちのことを尊敬しているし、自分には真似できない。だから拡める役割に徹しようと思っていたのだった。
今回、インタビューしてもらって感じたのは、話を聞いてもらえることは癒しになるこということ。
そして、インタビューをする相手の腹の内側の深いところを知りたい、ホンネで話して欲しいと思ったら「自分の腹の内側を見せよう」ということだった。
というのも、今回インタビューしてくださった方は普段から「ホンネで語る言葉が魅力的だな」と思っていた方。
そういう人の前では、同じ土俵に上がるというか、ついついホンネで話したくなりますよねぇ……!
そして相槌や間もめっちゃ大事。
私は今回、「話す側」という慣れない立場で矢継ぎ早に、ときに早口で、あれこれしゃべってしまったのだけど、話を聞いてくれている間の相槌や、自分の心の落ち着きを取り戻してくれる間が、心地よかった。
とっても勉強になりました。
インタビューがうまくなりたいと思うなら、インタビューをされる経験はしておいて損はない、と思った次第でした。
それではまた!