昔から、ちまちま手を動かして“こしらえる”っていう作業が好きです。
(だから本やコンテンツをつくったり、書いたりっていう仕事をしてきたんだけども……)
そうやって作られるコンテンツのなかでも、「暮らしの本」が好き。
特に、人んちの台所を覗くのも好き(個人的に好きなライターさんであり、文筆家の大平一枝さんが連載している「東京の台所」は何度も、何度も読み返しています)。
だから自然と台所系の本が多い。
一人暮らしの頃は、台所なんて、狭〜くて100均の食器とか本当に最低限のものしかなかったのに……。人は変わるもんですね。
(そんな大好きな器や台所道具についても、少しずつご紹介できればと思います)
会社員時代も、気を張って過ごしていた戦場(会社)からの帰り道、駅の本屋でお気に入りの「暮らしの本」を見つけては迷うことなく購入。ふっと心が緩んだ気がして、大切にバッグにしまって持ち帰っていたっけ。
子どもが生まれた直後は、ゆっくりソファに座って本や雑誌を読むなんて時間はほとんどなかったけど。
24時間子どもと一緒で、ほぼひとりの時間はなしという状況でも、雑誌や本を読みふけっている時間だけは、その空間がほかと遮断され、自分だけの世界に入り込めるから、大切な息抜きの時間でもあり、インプットの時間。
だから、今でも、意識して少しずつでもその時間を捻出するようにしています。
暮らしの本がなぜこんなに好きなのかと考えてみると、
柔らかい雰囲気で真摯なのライティングが多く、どんなに疲れていても気負わずに読めること(今は、朝にひとり時間を設けることが多くて、朝からでもさらっと読める)。
そして、昔から、特に女性の生き方や働き方に関心があって、紹介されている方々の暮らしぶりから、その人の生き方や仕事に対する考え方が垣間見える……というのが理由かなあ。いつか、何らかの形で、こういう「暮らし本」を作ってみたいなあ、とも思っています。
この世に産声をあげたばかりで、まだまだひよっこアトリエでありひよっこメディアの「Taoya」も、何度も訪れてもらえるよう、まずは自分が読みたいと思う話を中心に、丹精込めてこしらえ育てていければと思います。