あと数時間で2021年が終わりますね……!

今日は大晦日らしく、朝一で買い出しに行ったり子どもたちとの外遊びを挟みつつ、少しずつおせち作りを進めてました。

伊達巻きを巻いたり

煮豚を煮たり

栗きんとんを作るなど。

ここ数年は市販ののおせちにも頼りつつ、家族がよく食べるものや、自分が食べたいものだけ多めに欲しいので自分で作るスタイルにしています。子が小さいうちは無理せず休息をとりつつ、なにごともほどほどにがモットー。

 

2021年の振り返り

去年の振り返り記事を読むと「あの時はこんな風に思っていたんだな」ということが分かり、現在地がより鮮明になるというか。今の自分の考えと変わらないところもあればちょっと違う部分もあり、読み返してみると自分でも新たな発見にがあります。だから今年も、ちょっとだけ振り返りっておこうと思います。

今年は食まわりのスタイリングのお仕事を中心に、執筆や編集と幅広くお仕事にも関わらせていただきました。(初めてのお仕事させていただいた方も、継続して何度もお仕事させていただいている方もいつも本当にありがとうございます!)

さて、ここで私の頭をよぎったのは「二頭追う者、一頭も得ず」という言葉(この言葉、昔から母によく言われていたんですよね)。

去年の今頃、ちょこちょこフードスタイリングのお仕事をさせていただくようになって感じていたのは「自分はいったい何者なんだろう?(名刺の肩書き、どうしよう……?)」ということでした。

正直、無理に肩書きを決めようと迷ったり決めたりしながら、スタイリング〜編集〜執筆の間を行ったり来たりしているような日々でした。

 

それともうひとつ、今年心に残ったのは「好きは強い」ということ。

今年は公私ともにさまざまな雑貨店や飲食店、オンラインショップなど小さくて強いお店に触れる機会があって。そのお店のカラーや店主さんのお人柄などに触れるたび、このことをひしひしと感じたのでした。

私の場合、もちろん仕事として行なっている部分はありますが、書くことも、スタイリングも、暮らしに関わるこの仕事もどれも最初は、好きではじめたこと。

 

そして、自分の癖?として「美しく洗練されたもの」や、その状態に在るもの、その一方で「風土を感じるもの、土着のモノ・コト・ヒト」に強く惹かれるきらいがあります。

それら相反するもの同士をかけ合わせ、伝えていく。

前述したの仕事は、職能としては違いがあるかもしれないけど共通することも多いなと思っていて。職人やアーティストのように0から1のモノは作れなくても(コンテンツがなくても)、それらの素材を構成し直し、すでにある魅力を引き出し、伝えていく仕事。

スタイリングも、編集も執筆も根本の考えなどは似ていて、アウトプットの形が違うだけなのかもと思っています。

 

好きなことをどれも手放さないでやっていくことに、何よりも自分自身が無理にストッパーをかけることはないんじゃないか、とこの1年をかけて少しずつだけれど思えるようになりました。

それに、誰も先のことは分からないし、体力的にもこの仕事をいつまで続けられるかは自分にも分かりません。だから、とにかく目の前の仕事、いただいた仕事、掴みとった仕事、そのどれも精いっぱい努めていこうと思った次第です。

 


 

どんな仕事も趣味も共通していえるけど、ひとっ飛びに強くなれる、遠くに行ける方法なんてなくて、地道に種まきをしていくしかないんだなということも、年々強く思うようになっています。

また、やりたいこともはっきりくっきり見えてきているので、来年はより具体的に形にしていければなと思っています。

 

最後に、今年一年お世話になった皆さま、本当にありがとうございました。
2021年も健やかに、よい一年でありますように。

それでは、よいお年をお迎えください!

 

2021年12月31日、地元の夕日を携えて。
寺田さおり