今年も残すところ2週間ちょっと。
先日、今年最後のお弁当出店を終えました。

出勤の日の朝の空。

冬は夜が長く日の出が遅いので、ようやく空が明るくなってきたかなあという頃です。

動き出す前の街。
それでも、ぽつりぽつりと朝からやっている駅前のカフェやお店には光が灯っていて、開店準備をしてる様子が伺え、朝早めから働く“同士”のような気持ちに。

もともと夜が弱く、どちらかというと朝型生活の傾向にあったのですが、子どもが生まれて、そしてさらにこのお弁当出店をはじめてからというもの、出店の有無に関わらず朝型生活に拍車がかかっています。
人もまばらな朝の静さ、澄んだ空気感は何ともいえず、気持ちがよいものです。

今週のお品書き。

こんな感じでお弁当にお品書き+一言コメントがついてきます。
今回から印刷時の紙をクラフト紙に変更してみたところ、皆さんから好評でした〜。
小さなことだけど、お弁当全体の持つ雰囲気が変わりますね。

そして、先日の出店では大切な友人がお弁当を買いにお店まで足を運んでくれました。
こんなご時世だから、わざわざ「会いましょう」と言いにくくなってしまったところはあるけど、久々に顔が見れて嬉しかったなあ。

写真は友人が差し入れてくれた甘酒。

さすが、私の嗜好を理解してくれている……。

この友人とは、近しい町で同じ日に生まれ、同じ血液型で(笑)、似たもの同士なところもあれば私にはないような持ち味もあって。
高校時代の3年間ともに過ごし、でもクラスが一緒だったというわけでもないのに、今でも時々連絡を取り合ったりしていて。こういう風にライフスタイルが変わっても長く付き合っていける友人って本当に限られているので(私の場合)貴重な存在です。ともにいい感じのおばちゃんになっていけたらなと思っています。


パッケージが和紙のような質感で細部までかわいい……。
パッケージデザインや、商品に人格(物格?)を与えるクリエイティブってほんと大事なんだな、と思わされる。
信州 橘倉酒造さんの甘酒は知っていたけど、ここの甘酒はまだ飲んだことがなかった!ので楽しみに、寒い冬にはお湯で割って、少しずついただこうと思います。

出店を振り返って

今年は、出産後「さあこれから仕事復帰」というときにコロナ禍に突入。息子の通っていた保育園も休園になり思うように身動きが取れなかった時期があり、そんな時に思い出したのが、昨年末頃にテレビでみた「チオベン」さんのお弁当(番組はプロフェッショナル仕事の流儀だったかな)でした。

会社員時代、実際に私たちの制作現場でロケ弁をとる機会はなかったんだけど、個人的にも″ロケ弁″という存在は気になっていて。

チオベンさんのようにふだんは法人・団体向けに作られている方が個人向けに作って販売されている機会があって、とにかくその美しくおいしそうなお弁当を食べてみたい……!という思いで、ときどき買いに行っていたりいました。

彩り豊かでヘルシーだけど満足感のある、働く人のためのお弁当”。

コロナで法人・団体でなくとも個人でも外食もしにくくなってしまい、私のような小さな子どもたちを連れて歩くならなおさら。
でも、どうしても自炊ができないとき、中食に頼りたいと思ったとき、

「こういうときこそ“彩り豊かで心と体を思いやる弁当”が、外でも家でもはたらく人(仕事、家事育児も含め)には必要なんじゃない、、?というか欲しい、自分が。」

と思ったのが、弁当出店をはじめたきっかけでした。

 

とはいえ、私は飲食業界にいたわけでもなく、出店をはじめて、最初は時間との勝負で工程を最後までやり切ることで精いっぱい。自分の店ではないので事前の仕込みもできないし、なかなか理想とするお弁当にたどり着けなくて力不足に悔しい思いをすることも。

それでも試行錯誤しつつ作り、回数を重ねるごとに、「お弁当作りはスポーツのようだな」と思うことがよくありました。

心・技・体」どれも欠けてはできないし、磨き続けなければいけないなと。

来年は、体力作りも兼ねてなにかスポーツ(ヨガはやってるけどリラックスの意味が大きかった)をはじめようかななど考えています。

そしてこのお弁当出店を機に個人的にも新たな気づきがあり、「自分が好きでほんの少し努力するのが辛くなくて、ほかの人にとっても役立てそうなこと」が見えてきたり。今後の方向性を定める上で大きな意味のあるものでした。

まだまだ未熟で至らなかった点も多いかと思いますが、今年、お弁当を買ってくださいった皆さまに一人ひとりお礼をいいたい気持ちです。

来年もほかの仕事との兼ね合いを見つつですが、一歩ずつ地道にやっていけたらと思います。

振り返り、おわり。