昨日はバレンタインデー。子どもたちと「早めにごはんが食べ終わったらお菓子を作る」と約束していたので、ガトーショコラを作りました。

ほぼ日手帳の巻末のおまけページ「季節のおやつ」に載っていたなかしましほさんのレシピ。なかしましほさんのレシピは材料も工程もシンプルで、甘すぎず体にやさしいおやつができるのでとても気に入ってリピートしています。

今回作ったガトーショコラもしっとりしていて重くなりすぎず、おいしかった〜。


レシピを作る人を尊敬している。

レシピ本を見ていても、あっ!と驚くような食材の組み合わせ、味付けに出会うと「どうやったらこんなレシピが生み出されるんだろう…?」と、よく思う。

肉じゃが一つをとったって何百通りのレシピがあるだろう。

先日、ある料理家さんが「レシピに載せる調味料は乾いたもの(砂糖や塩など)→液体の順に書いて、大さじ小さじを洗わなくても済むようにしている」と話していて「そんなところまで考えているのか!」とその細やかさにいたく感動した。

一つのレシピを生み出すうらには、膨大な知識と経験が詰まっている。

試作を重ねて、小さじ1単位まで微調整を繰り返す。

ある料理家さんは2週間ほど同じメニューを食べ続ける、とも話していた……すごい。その汗と涙?の結晶がレシピとなる。

読者の代わりにたくさん試して失敗してくれているからこそ、わたしたちは間違いなくおいしい料理が失敗なく作れるようになる。

ずっとレシピを作る人を尊敬してきたからこそ、自分が料理に携わる仕事をしたいと思ったとき「レシピを作る人=料理家さんと同じ土俵に上がりたいのかな?」ということを、よくよく考えたのだった。

そう思ったとき、レシピは作って食べてみるまで「おいしい」「作りやすい」ということは分からないかもしれないけれど、その手前の入り口となる部分、つまり視覚で、写真という手段で「おいしそう」「作ってみたい」と思ってもらうため、フードスタリングという分野に足を踏み入れたのでした。

だからスタイリングをするときは「このレシピ、この商品、間違いなくおいしいから!たくさんの人に届け〜」という気持ち。

「やらないことを決める」
「自分の土俵で戦う」

これは、今も意識していることかもしれない。