書きかけのブログの下書きが溜まっていく。

正直言って、ここ1〜2週間ほどジタバタしている。

出会いと別れの季節。この春、担当していたいくつかのメディアが手を離れることになった。もとから予定していたものもあれば、予期せぬものも。

私の推しであるアーティストの某林檎さんは、音楽の仕事は「水物、水仕事である」という。

音楽を作ることと一緒にするのはおこがましいけど、フリーランスになって会社の看板を外したそのときから、この言葉の重みをよりいっそう強く感じるようになった。

たしかなものなんて何一つなく、変幻自在。流れるように進む。予期できぬことこと、臨機応変な対応力は求められるし「しんどいな」と思うこともままあったけど、そのスリリングさこそ醍醐味だったりもする。

ただ、ここまで重なるのは初めて。

こういう落ち着かない状態のときだからこそ、地に足をつけて「生活」をする。とくに料理をする。野菜を洗う。切る。煮る。食べる。片付ける。

一連の流れを自分の手でするうちに、本来の自分に戻っていく感覚がある。

そしてこういうとき、これまでは「書くこと」について手が止まりがちだった。思考ばっかりぐるぐるして、内に篭りがちになり、外に出すことができなくなっていた。

でも、あえてこういう状況もリアルタイムで書くことでどうなるのか、実験中。

そうこうしているうちに「これはチャンスかも？」と思うようになった。

何よりも「予定調和」が一番苦手だったじゃない！そんな自分の性質も改めて思い出した。

ふだんは目の前にあるものを打ち返すので精いっぱいだったけれど、立ち止まってこれからのことをじっくり考えられる。強制的な「見直し期間」と思えば、デメリットのように思えるフリーランスの波も、いいものに思えてきた。

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