今日は前回の取材雑記の続きを。

さて「波佐見で何を買ったのよ?」と思われる方もいるかもしれません(いないかな?)。お仕事関係なく、リアルに「いいな」と思って買ったものの紹介です。

波佐見に行く2週間ほど前、愛用していた急須(ティーポット)を割ってしまい……。洗って伏せて乾かしておいたはずの場所から転げ落ちたようで、シンクで無惨にも真っ二つ割れておりました。

そんなわけで、波佐見ではあわよくばティーポットを見つけたいなと思っていた。初日に訪れたÔ YANE  というお店でひときわ主張していた(ように見える)ティーポットがけっきょく最終日まで頭から離れず、購入することに決めた。

ドットの上にある錫のようなシルバーが掛かっているのが推しポイント。600mlと大容量なのもうれしい。

波佐見焼のいいところはそのほとんどが食洗機に入れられること!もちろんこのティーポットも入れられる。

現代のライフスタイルでは食洗機はなくてはならないけど、ついつい食洗機に入らないうつわを買いがちで……。おもに洗いものを担当してくれている夫にも「これは食洗機入らないよね〜」と言われたり言われなかったり。

そして何よりもデザインや品質の高さに比べて、比較的安価であることもその魅力だ。これは400年以上続く窯業の町だからこそ実現できることでもある。改良を重ねて機械化されている部分もあれば、工程によってはあえて手作業を残している部分もある。

その時のベストを考えて、ちょうどいい塩梅でものづくりをしている町。波佐見は「ちょうどいい」という言葉がぴったりだなと思う。

そしてもう一つの購入品は「陶箱(とうばこ)クッキー」。名のとおり、波佐見焼の箱に入っているクッキーだ。

わたしはヘリボーン柄でオレンジがかった赤の春限定色を購入した。食べた後は陶箱を小物入れとにしたいなと思っている。

中には米粉クッキーがぎっしり詰まっている。この米粉もただものじゃなくて。

波佐見焼を形作るための石膏型をリサイクルし、田畑に栄養を与える土壌改良剤として使用した、波佐見の田んぼで米粉専用米「ミズホチカラ」を作っている。 このお米をすりつぶして米粉にし、その米粉をベースに作られたのがこのクッキーなのだ。

陶箱クッキーは波佐見町にある「陶芸の館」内の波佐見町観光協会さんの窓口で購入でき、webやふるさと納税でも買える。

波佐見町はふるさと納税の納税額が長崎県の中でも2番目に多いのだそう!

波佐見焼が老若男女問わず愛される証拠ですね。