GWもおわり、今週から通常モード。
いきなり5日間みっちりだと辛いよ〜というお気持ち、分かります。
わが家の小1男子も、お友だち3人と登校していますが、今朝「あと3日もあるよー」といいながら学校に向かって行きました。
どんなに好きな仕事でも長期休み明けはちょっぴり憂鬱なもの。
今週も週半ばですが、ともに乗り切っていきましょう〜!
休むときはしっかり休む。働くときは全力で。
メリハリをつけて働くことを意識しているのですが、5月のお仕事が本格的にはじまった週ということで、最近「今の仕事」について考えたことを書いてみようと思います。
私が今現在、取り組んでいるお仕事は、大きく分けて2つあります。
ざっくりいうと「書く」ことと「しつらい=スタイリング」をすること。
この2つの仕事を並行してやっていくうちに気がついたことがあります。
それは、書く=文章は、表現としてミニマル(最小限)な世界だということ。
数多ある表現方法の中でも、文章は、極端に言えば、色も使えなければ(一部メディアを除く)形も、写真も映像も、イラストも使えない。
記事全体で見れば写真やイラストを挟み込むこともありますが、基本的にはひらがな、カタカナ、漢字、アルファベット、数字、句読点などの記号、といった限られたもので表現します。
そして日本人であれば、義務教育を経て、誰しもがある程度は「読み書き」をできるようなる。例えば、写真を撮ることや料理をすることは希望する人しか学べないけど「読み書き」に関しては誰もがそれなりの時間をかけて学び、だいたいは理解することができる。
誰もが習得しているミニマルな表現手法だからこそ、自らの視点で、自分にしか書けない言葉を届けたい。
心身ともに健やかに、明日を生き抜くためのヒントになるような言葉を、届けたい。
これが、これまでWebでも紙でも、なんだかんだ文章を軸にしたコンテンツ制作に携わり続けている理由なのかも……などと考えていました。
ひらく(ひらがなにする)のかひらかないのかや、句読点の一つひとつにまでこだわり抜いて文章を仕上げる。
日本人らしい「侘び寂び」の文化っぽいというか。
文章という一見質素に見える表現方法に、趣き、情感、余韻を感じてもらえるよう、細部まで神経を張り巡らせ原稿を磨き上げる。その作業が大変だけど、好きなのだと思います。ちなみに、私はベースができあがって推敲を重ねる過程が一番好きです。
一方、スタイリングはどうかというと、文章に比べるとマキシマム(最大限)な世界だなと思っていて。
洋服のスタイリング、インテリアのスタイリングなど分野はさまざまですが、私がメインにしている領域は「食卓、料理」まわりのスタイリング。
マニアックな技術(笑)、知識、経験を総動員して、対象となる「食卓シーン」や「料理」をよりおいしそうに、より美しく見えるように、塩梅を見極めながら仕上げていきます。
スタイリングの過程では、プロップ(=小物)をセレクトし調達してくることも含まれますが、その選択肢は無限大。
よくあるのはうつわ、箸やフォークといったカトラリー、クロス(布)ですが、それらだけでも色、形、大きさ、素材はさまざま。
ほかにも植物や雑貨を使ったり、自然の中にある石や木材を使うこともあります。その組み合わせは無限にあり、正解は一つではありません。
だからスタイリングイメージを固めていないと、小物を調達しに行った先で延々と悩むことになります……(経験済)。
まったく違う表現方法で、違う筋肉を使う2つの仕事。
ミニマルな世界とマキシマムな世界。
これらを行ったり来たりすることで、それぞれの世界が持つ美学に触れる。その世界でしか味わうことのできない良さをじんわり感じ取っています。
個人でお仕事をはじめた頃は、自分が何をしている人なのか、なかなか人に説明しにくくて。
「ライター&フードスタイリスト」なんて肩書きの人は、私もこれまで出会ったことがなく(笑)。
文章とスタイリング、どちらかに絞っていかなきゃかな〜なんて思っていました。
今もその思いは完全に消えたわけじゃないけど、その時々で比重や軸足をどちらに置くか、というのはしっかりと考えるにしても、両方の世界に携わることで、見える景色や気づくこともあるんだな、と。
もしかしたら両方あることで、バランスを保っているのかもしれない。
フリーランスに定年退職はないし、ゆくゆくは早期リタイア、みたいなことにもあまり興味がなく(体力的にペースダウンはするにしても)「生業として何かしらずっとして生きていきたい」という気持ちがあります。
ただ、今しかない家族との時間や日々の生活も楽しみながら、細く長く、社会で役立てられること=仕事を続けていきたい。
だから、こうやって「二つの世界を行ったり来たりしてバランスを取る」といった、細く長く働いていくための“自分Tips”を、日々実験しながら貯めていければと思います。
これを読んでくださる方の中にはフリーランスの人もいれば会社員の人もいるのかな。
皆さんは、健やかに働き続けるための自分専用のTips、なにか持っていますか?